犬の健康診断で見つかることの多い病気5選|早期発見が愛犬の寿命を伸ばすカギ

はじめに

犬の健康診断(ドッグドック)は、目立った症状がなくても病気の「早期発見・早期治療」にとても役立ちます。実際、健康そうに見えても検査で異常が見つかるケースは珍しくありません。今回は、健康診断で発見されることの多い犬の病気について詳しく解説します。


健康診断でよく見つかる犬の病気5選

1. 心臓病(僧帽弁閉鎖不全症など)

高齢犬で特に多いのが心臓病。心雑音は聴診で発見され、レントゲンや心エコー検査で確定します。
【こんな犬種は注意】
・チワワ
・キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
・トイプードル

【放置すると…】
咳・呼吸困難・失神と進行し、心不全の危険性も。


2. 腎臓病(慢性腎臓病・CKD)

血液検査や尿検査で発見されることが多い病気です。初期では症状がなく、水をよく飲む・尿量増加といった変化が見られます。
【こんな犬種は注意】
・柴犬
・シーズー

【放置すると…】
食欲不振・嘔吐・貧血・尿毒症へ進行する恐れあり。


3. 肝臓病(肝酵素上昇・肝炎など)

血液検査でAST、ALT、ALPなどの肝酵素の上昇が発見されることも。初期は症状がないため、見逃されがち。
【肝疾患リスクの犬種】
・ミニチュア・シュナウザー(胆泥症)
・ポメラニアン(胆泥症、胆石)
・ラブラドール(慢性肝炎)

【放置すると…】
黄疸・元気消失・食欲低下などが現れる可能性。


4. 腫瘍(良性・悪性のしこり)

触診やレントゲン・エコー検査で発見されます。乳腺腫瘍、脾臓腫瘤、肝腫瘤などが典型例。
【注意すべきポイント】
・避妊手術未実施の雌犬は乳腺腫瘍リスク上昇
・大型犬は脾臓の腫瘍(血管肉腫など)の報告が多い


5. 歯周病

口腔内チェックで発見。3歳以上の犬の80%以上が歯周病予備軍といわれます。
【放置すると…】
口臭、歯のグラつき、重症化で心臓や腎臓病の原因にも。


健康診断の重要性|「元気だから大丈夫」とは限らない

症状が出てからでは治療が難しくなる病気も多いため、「年1回の健康診断」が愛犬の寿命を延ばす重要な手段です。
特に7歳以上のシニア犬には「年2回」の検査がおすすめ。


まとめ

🔍健康診断でよく見つかる犬の病気5選

  1. 心臓病
  2. 腎臓病
  3. 肝臓病
  4. 腫瘍
  5. 歯周病

これらの疾患は、早期発見で予後が大きく変わることもあります。
「うちの子は元気だから大丈夫」と思わず、ぜひ定期的な健康チェックを受けさせてあげてくださいね。

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