犬の脱毛で痒くないときに考えられる原因とは?受診の目安と対処法
犬と暮らしていると、「あれ?毛が抜けて皮膚が見えているけど、痒がっていないな…」と気づくことがあります。
通常、皮膚トラブルによる脱毛には痒みを伴うことが多いのですが、犬の脱毛で痒くないケース も少なくありません。実はこの場合、感染症やアレルギー以外の病気が関わっている可能性があります。
この記事では犬の痒みを伴わない脱毛について、主な原因、家庭での観察ポイント、病院に連れて行く目安をわかりやすく解説します。
犬の脱毛で痒くないときに考えられる原因
1. ホルモン異常(内分泌疾患)
犬の脱毛で痒みがない場合、もっとも疑われやすいのがホルモンバランスの異常です。
代表的な病気には以下があります。
- 甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンが不足すると、全身の新陳代謝が落ち、左右対称に毛が薄くなることがあります。痒みはほとんどありません。 - 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)
副腎ホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌される病気です。お腹の毛が薄くなり、皮膚が黒ずむのが特徴で、痒みを伴わないことが多いです。 - 性ホルモン関連脱毛
避妊・去勢をしていない犬では、ホルモンの影響で季節性の脱毛が起きることがあります。
2. 遺伝や体質による脱毛
特定の犬種では、遺伝的に「痒みを伴わない脱毛」を起こしやすいことが知られています。
- アロペシアX(ポメラニアンやスピッツ系に多い)
体幹の毛が徐々に抜け、地肌が見えるようになります。痒みは伴わず、全身状態も元気なままです。 - 成長期脱毛症
若齢犬にみられる一過性の脱毛です。 - カラーダイリューションアロぺジア
ブルーやフォーンなど淡色の被毛を持つ犬種に見られる遺伝性の脱毛症です。有色素部分の被毛が脱毛します。
3. 栄養不足や代謝異常
タンパク質や必須脂肪酸、亜鉛などの栄養不足があると、毛の生成に影響して脱毛することがあります。この場合も痒みは目立ちません。
4. 慢性疾患や全身状態の影響
心臓病や腎臓病、肝臓病など慢性的な病気により、毛並みが悪くなり脱毛することがあります。これも痒みはないケースが多いです。
犬の脱毛で痒くないときの観察ポイント
家庭で観察できるポイントをチェックしましょう。
- 脱毛の部位は左右対称か?
ホルモン性脱毛は左右対称に出ることが多いです。 - 皮膚の色の変化はあるか?
黒ずみや色素沈着があれば、ホルモン異常の可能性があります。 - 毛の質はどうか?
パサつき、ツヤがないなども重要なサインです。 - 全身症状はあるか?
食欲の増減、多飲多尿、元気がないなどがあれば、全身の病気が関係している可能性があります。
受診の目安
次のような場合は早めに動物病院で相談しましょう。
- 脱毛が左右対称に広がっている
- 皮膚が黒ずんできた、または薄くなってきた
- 元気がない、体重が増えた/減った
- 水をたくさん飲む、おしっこの量が増えた
- 毛が抜け続けて広範囲になってきた
これらは甲状腺や副腎の病気など、検査や治療が必要な病気のサインかもしれません。
犬の脱毛で痒くないときの対処法
- シャンプーや外用薬をむやみに使わない
痒みがない場合は皮膚炎が原因ではないことが多く、刺激の強いシャンプーは逆効果になることもあります。 - 食事の栄養バランスを見直す
栄養不足が関与している場合は、獣医師に相談して適切なフードに切り替えましょう。 - 定期健診を受ける
血液検査やホルモン検査で原因を特定できる場合があります。
まとめ|犬の脱毛で痒くないときは内臓の病気も考慮を
犬の脱毛で痒みがない場合、皮膚の病気ではなく ホルモン異常や遺伝的な体質 が関与していることが多いです。
「痒がっていないから大丈夫」と思いがちですが、放置すると全身の健康に関わる病気を見逃してしまうこともあります。
愛犬の毛並みの変化は健康のバロメーターです。気になる脱毛を見つけたら、早めに動物病院に相談してください。
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