それって本当に「しこり」?犬に見られる“しこりに見えるけど違うもの”と注意すべきしこり

犬の体に「しこり」を見つけたときの不安

愛犬をなでていると、ふと指先にコリッとした膨らみを感じて「しこりかも?腫瘍では?」と心配になる飼い主さんは少なくありません。
実際、犬の皮膚や皮下にできるしこりは良性のものから悪性腫瘍までさまざまです。
ただし、中には「しこりに見えるけれど実はしこりではないもの」もあり、慌てなくても大丈夫なケースもあります。

この記事では、しこりと間違えやすいものと、逆に注意が必要なしこりを分かりやすく解説します。

しこりと思ったけど実はしこりじゃないもの

① オス犬の乳頭

「オス犬にも乳首があるの?」と驚かれる方は多いですが、もちろんオス犬にも乳頭はあります。
指先で触れると小さな丸い突起のように感じます。左右対称と表現されがちですが、絶妙に左右の位置がずれている事があるので、パッと見ではしこりのように感じてしまいます。

② かさぶた(膿皮症や小さな傷の跡)

膿皮症や掻き壊し、ひっかき傷のあとにできたかさぶたは、触るとコリッとしていてしこりに間違われやすいもの。
無理にはがさず、自然に落ちるのを待つのが基本です。炎症やかゆみが強い場合は皮膚病が背景にある可能性があるので動物病院へ。

③ マダニの付着

散歩中に草むらに入ったあと、突然赤黒いしこりのようなものが出てきたら、マダニが食いついている可能性があります。
見た目は丸いしこりそのものですが、虫体なので腫瘍ではありません。無理に取ろうとすると頭部が残って炎症を起こすことがあるため、動物病院での処置が安全です。

④ 脂漏や角栓の塊

皮脂や角質が毛穴にたまり、プチッと盛り上がることがあります。ニキビのように硬い粒状で、つまむと取れる場合もあります。基本的に心配はいりませんが、炎症が続く場合は受診を。

⑤表皮嚢胞(粉瘤)

皮膚の袋に角質がたまって膨らむもので、触るとコリッと硬い感触です。押すと白いカスのような内容物が出ることもあります。基本的には良性病変ですが、炎症や破裂を繰り返す場合は外科的に切除することもあります。

注意が必要なしこり

① 赤いできもの(肥満細胞腫の可能性)

特にパグやフレンチブルドッグなど短頭種に多いのが肥満細胞腫です。
一見するとただの赤いイボや虫刺されに見えますが、悪性腫瘍であり進行すると転移することも。
厄介なのが、肥満細胞腫は大きくなったり小さくなったりを繰り返す忍者のような悪性腫瘍です。
特にパグやフレンチブルドッグで「赤いできもの」が見られた場合には、数ミリ程度の小さいものでも、必ず検査を受けましょう。

② ホットベリー(皮膚組織球腫)

若い犬に多く、赤く丸いしこりとして現れます。皮膚組織球腫と呼ばれる良性タイプの「腫瘍」の可能性があります。多くの場合は1ヶ月程度で自然退縮しますが、残存する場合は外科的な摘出が必要となります。また、見た目上、肥満細胞腫と類似しますので、獣医師の診断を受ける事が重要です。


まとめ:犬のしこりは自己判断せず早めの受診を

  • 「乳頭」「かさぶた」「マダニ」など、しこりではないものもあります。
  • しかし、見た目だけで良性か悪性かを判断することはできません。
  • 特に「2週間以上変化がないしこり」「急に大きくなるしこり」「出血やただれを伴うしこり」は早めの受診を。
  • 動物病院では針吸引検査(FNA)で簡単に調べられることもあります。

愛犬の健康を守るために、「ただのしこりだろう」と放置せず、少しでも気になるときは獣医師に相談してください。

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