猫がジャンプをやらなくなったときに考えられる原因と受診の目安
猫といえば、軽やかにジャンプして高い場所へ登る姿が魅力のひとつです。
しかし「最近、猫がジャンプをやらなくなった…」と感じたら、加齢や体調の変化が隠れているかもしれません。この記事では、猫がジャンプをやらなくなった原因と考えられる病気、対処法や動物病院を受診する目安について解説します。
猫がジャンプをやらなくなったときに考えられる原因
1. 関節や骨のトラブル
- 変形性関節症
高齢猫では関節の軟骨がすり減り、痛みや可動域の制限からジャンプが難しくなります。 - 骨折や脱臼の後遺症
過去のケガが原因で動きが制限されることもあります。
猫は痛みを隠す傾向があるため、「ジャンプをやらなくなった」こと自体が重要なサインになります。
2. 筋力の低下
加齢や運動不足により後ろ足の筋力が落ちると、高い場所へ飛び乗ることが難しくなります。
シニア期に入った猫ではよく見られる変化です。
3. 神経の異常
- 脊髄疾患や末梢神経障害があると、足の動きが悪くなりジャンプを避けるようになる事があります。
- ふらつきや歩行異常(足を引きずるような歩行)を伴う場合は神経疾患の可能性があります。
4. 内臓の病気や全身状態の変化
- 心臓病や腎臓病で体力が落ちると、活動量が減りジャンプをやめることがあります。
- 貧血や内分泌疾患(甲状腺機能亢進症、糖尿病など)でも同様に動きが鈍くなります。
5. 体重増加
肥満になると体が重くなり、ジャンプがしづらくなります。関節への負担も大きいため悪循環に陥ることがあります。
自宅でできるチェックポイント
猫がジャンプをやらなくなったとき、飼い主さんが観察できるポイントは次のとおりです。
- 段差を登るときにためらう、失敗することが増えた
- 歩き方がぎこちない、後ろ足が震える
- 毛づくろいの範囲が狭くなった
- 食欲や体重に変化はあるか
- 階段やキャットタワーを避けるようになった
これらをメモしておくと、診察の際に役立ちます。
自宅での対処法
病気が原因の場合は動物病院での治療が必要ですが、生活環境を工夫することで猫の負担を減らせます。
- 段差を減らす:キャットタワーやベッドにステップを設ける
- 体重管理:肥満がある場合は食事管理を見直す
- 寝床の工夫:高い場所ではなく床近くに快適な休息場所を作る
- サプリメント:関節ケア用のサプリを取り入れる場合もありますが、必ず獣医師に相談しましょう
動物病院を受診すべき目安
次のような場合は、早めに受診をおすすめします。
- 急にジャンプをやらなくなった
- 歩行に異常(びっこ、ふらつき)がある
- 足を痛そうにしている
- 食欲低下や体重減少を伴っている
- 高齢猫で徐々に動きが鈍くなっている
レントゲン検査や血液検査、場合によっては超音波検査などで原因を調べ、治療や生活改善につなげます。
まとめ
猫がジャンプをやらなくなった原因には、関節や骨のトラブル、筋力低下、神経疾患、内臓の病気、肥満などさまざまなものがあります。
「年齢のせいだから仕方ない」と見過ごしてしまうと、痛みや病気が進行してしまうこともあります。
猫の動きの変化は体からのサイン。少しでも異常を感じたら、早めに動物病院に相談しましょう。
飼い主さんの気づきが、猫の快適な暮らしと健康寿命を守る第一歩になります。
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