【2024年最新版】犬猫のワクチン接種ガイドライン:WSAVAの最新変更点とは?
犬や猫を飼う上で、ワクチン接種は最も基本的な予防措置の一つです。2024年、WSAVA(世界小動物獣医師会)が発表した新しいガイドラインは、ペットの健康を守るために大きな影響を与える重要な変更を含んでいます。今回は、2024年の最新ガイドラインに基づく犬猫のワクチン接種について、飼い主の皆さんが知っておくべき情報をお届けします。
WSAVAとは?
WSAVA(World Small Animal Veterinary Association)は、世界中の獣医師が集まり、動物の健康に関する最新の情報やガイドラインを提供する国際的な組織です。毎年、ワクチン接種を含む獣医療のガイドラインを更新し、より効果的で安全なペットケアを推進しています。
2024年ガイドラインの変更点
2024年のWSAVAガイドラインでは、ワクチン接種に関する重要な変更がいくつか発表されました。これらの変更は、ペットの健康とワクチンの効果を最大化するための新たなアプローチを反映しています。
1.コアワクチンの定義と接種スケジュールの見直し
2010年代前半まで、犬猫のワクチン接種は毎年行うことが推奨されていました。しかし、最新の研究結果を受け、2015年のガイドラインでは一部のワクチン接種スケジュールの見直しが行われました。特に、犬に対する「ジステンパー」「パルボウイルス」「アデノウイルス」などのコアワクチンは、3年に1回の接種が推奨されています。2024年のガイドラインにおいても、この点の変更はありませんでした。追加項目として、狂犬病が発生している国においては狂犬病ワクチンが、レプトスピラの流行地域では、それも犬のコアワクチンの一つになりました。
猫に関しても、同様に猫汎白血球減少症(FPV)、猫伝染性鼻気管炎ウイルス(FHV-1)、猫カリシウイルス(FCV)がコアワクチンに含まれます。また、猫白血病ウイルス感染症 (FeLV)ワクチンも、感染が流行している地域に住む1歳未満の若い猫や、流行地域で屋外に出る機会のあるようなリスクの高い成猫ではコアワクチンと定義されています。
2. 免疫の持続期間に基づく接種
従来のガイドラインでは、ワクチン接種を一律に推奨することが一般的でしたが、2024年のガイドラインでは免疫の持続期間を重視する方向にシフトしています。具体的には、犬や猫の免疫力が十分に維持されている場合、追加接種を早急に行う必要はないとされています。この新しいアプローチは、飼い主にとっても犬猫にとっても負担が少なく、費用面でもメリットがあります。
犬猫のワクチン接種で必要なワクチンとは?
2024年のガイドラインを踏まえ、犬猫に必要な基本的なワクチンとその内容を見ていきましょう。
犬のワクチン
- ジステンパーウイルス:犬の命を脅かすウイルスで、予防接種が最も重要です。
- パルボウイルス:下痢や嘔吐を引き起こし、特に子犬には致命的な場合があります。
- アデノウイルス:肝臓疾患を引き起こすウイルスです。
- レプトスピラ症:細菌による感染症で、人にも感染する可能性があります。
猫のワクチン
- 猫ウイルス性鼻気管炎(FHV-1):猫の風邪の原因となるウイルスです。
- 猫カリシウイルス(FCV):猫の風邪の原因となるウイルスです。
- 猫汎白血球減少症(FPV):若齢猫では非常に致死率が高く、予防が重要です。
- 猫白血病ウイルス(FeLV):免疫不全やガンを引き起こすウイルスで、特に外に出る猫には重要です。
ワクチン接種のタイミングと注意点
犬猫のワクチン接種は、生後6~8週で開始し、2~4週間ごとに追加接種を行います。その後、1歳を過ぎたあたりで初めてのブースター接種が行われ、その後は、免疫の持続期間に応じて3年に1回の接種が推奨されています。
注意点としては、
- ワクチン接種後、アレルギー反応が出ることがあるため、接種後30分程度は病院で様子を見ることが推奨されます。
- 妊娠中や病気のペットには、ワクチン接種を避けるべき場合もあります。
まとめ
2024年のWSAVAガイドラインは、犬猫のワクチン接種に関する新たなアプローチを提案しており、飼い主にとってもより効果的かつ安全な予防策を提供しています。ワクチンの免疫持続期間や接種スケジュールの見直しにより、ペットの健康維持がより簡単に、負担が少なくなりました。犬猫の健康を守るためにも、ワクチン接種は欠かせない予防措置です。愛猫・愛犬を守るために、最新のガイドラインを参考にし、獣医師と相談しながら適切なワクチン接種を行いましょう。
茅ヶ崎市・藤沢市エリアで予防関連でお困りの方は湘南ルアナ動物病院(湘南Ruana動物病院)までお問い合わせください。
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