ミニチュアシュナウザーに多い病気5選|元気な見た目に潜むリスクをチェック!


ミニチュアシュナウザーはどんな犬種?

ミニチュアシュナウザーはドイツ原産の小型犬で、聡明で活発・頑丈な体つきを持ち、家庭犬としてとても人気の高い犬種です。
しかし、特定の遺伝的疾患や体質による病気のリスクがあることも知られています。この記事では、特に注意したい5つの代表的な病気について紹介し、早期発見・予防のポイントも解説します。


1. 特発性高脂血症(高脂血症)

特徴

ミニチュアシュナウザーで最もよく見られる代謝性疾患。遺伝的に脂質代謝に異常をきたしやすく、空腹時でも中性脂肪やコレステロールが高くなることがあります。

症状

  • 無症状のことも多い
  • 食後に吐く、腹痛(膵炎を併発することも)
  • 白内障や角膜の混濁

予防と対策

低脂肪食の継続と定期的な血液検査が重要。脂質異常が続くと膵炎や脂肪腫の原因になるため、獣医師と相談して適切な食事管理を行いましょう。


2. 膵炎

特徴

高脂血症との関連が強い病気で、膵臓に炎症が起こり、消化酵素が自己組織を攻撃する状態です。重度では命に関わるケースもあります。

症状

  • 繰り返す嘔吐
  • 元気・食欲の低下
  • 腹痛(前肢を突っ張ってうずくまるような姿勢)

予防と対策

脂っこい食事やおやつは避けることが重要。早期治療で回復することが多いため、少しでも異変があればすぐに動物病院へ。

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3. 尿路結石(シュウ酸カルシウム結石)

特徴

ミニチュアシュナウザーはシュウ酸カルシウム結石の好発犬種で、遺伝的・体質的に尿が濃くなりやすいとされています。

症状

  • 頻尿・血尿
  • 排尿時に痛がる
  • 尿が出にくい、出ない(緊急事態)

予防と対策

水分摂取量の確保(ウェットフードや飲水の工夫)とpHバランスを考えた食事が有効。定期的な尿検査・エコー検査でのチェックがおすすめです。


4. 白内障

特徴

比較的若齢から進行する遺伝性白内障が報告されており、視力の低下や失明リスクがある疾患です。

症状

  • 瞳が白っぽく濁る
  • 物にぶつかる、暗がりで歩きにくい
  • 視線が合いにくい

予防と対策

予防は難しいため、初期のうちに発見して進行を遅らせる治療(点眼薬・内服薬など)を開始することが大切です。手術が選択されるケースもあります。


5. 慢性皮膚炎(脂漏性皮膚炎、アトピー性皮膚炎など)

特徴

ミニチュアシュナウザーは皮脂分泌が多く、皮膚がベタつきやすい体質のため、脂漏性皮膚炎やアトピー性皮膚炎、細菌・真菌感染が起こりやすい犬種です。

症状

  • フケ、かゆみ、脱毛
  • 皮膚の赤みやべたつき
  • 慢性的な外耳炎

予防と対策

こまめなシャンプーやスキンケアが皮膚のバリア機能を保ちます。アレルギーの原因特定や、抗菌薬・抗真菌薬などによる継続的な治療が必要になることも。


まとめ

疾患名主な症状対策ポイント
高脂血症無症状〜嘔吐・白内障低脂肪食と血液検査
膵炎嘔吐・食欲不振・腹痛脂質制限と早期受診
尿路結石頻尿・血尿・排尿障害飲水量UPと尿検査
白内障視力低下・目の濁り進行予防の点眼・手術検討
慢性皮膚炎かゆみ・脱毛・フケシャンプーと継続ケア

ミニチュアシュナウザーの健康を守るために

シュナウザーは見た目が元気そうに見える一方で、内臓系の病気や皮膚疾患が隠れていることも少なくありません
「ちょっとした変化」に気づいた時が、動物病院を受診するタイミング。
日々のケアと定期健診で、大切な家族の健康を守ってあげましょう。

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茅ヶ崎市・藤沢市エリアで病気の予防関連でお困りの方は湘南ルアナ動物病院(湘南Ruana動物病院)までお気軽にご相談ください。