歯がグラグラ、抜けた…それって歯周病?他にもある原因とは
愛犬・愛猫の歯が抜けた!そのままにして大丈夫?
「歯がグラグラしている」「気づいたら抜けていた」――そんなとき、年齢のせいだと思っていませんか?
実はそれ、歯周病などの口腔疾患が進行しているサインかもしれません。
歯のぐらつきや脱落は、自然な老化ではなく病気によるものが多いため、放置せずに早めに対処することが大切です。
歯が抜けるのは「歯周病」の典型的な末期症状です
犬猫の歯が抜ける最大の原因は、**進行した歯周病(歯槽膿漏)**です。
歯周病は、歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に細菌が入り込むことで、歯肉の炎症から始まり、やがて歯を支える骨(歯槽骨)を破壊します。
骨が溶けてしまえば、歯はグラグラし、やがて自然に抜けてしまうのです。
歯がグラグラ・抜ける主な原因
- 歯周病の進行(最も多い)
- 歯根膿瘍(歯の根の先端に膿がたまる)
- 外傷や硬いものの誤咬(硬すぎるおやつ・おもちゃ)
- 先天的な歯列不正や歯の奇形
- 腫瘍による歯槽骨の破壊(特に口腔内がん)
- 代謝性疾患(例:栄養障害や副甲状腺機能低下症)
【例】硬いおやつが原因で前歯がポロッと…
ある小型犬は、市販の硬い鹿角を日常的に噛んでいたところ、ある日突然前歯が抜けてしまいました。
口腔内を調べると、歯の根元に小さな亀裂があり、そこから細菌感染が起きて歯根が破壊されていたことがわかりました。
歯周病+物理的な負担のダブルパンチで、治療は抜歯と抗菌薬による長期管理が必要でした。
まとめ:歯が抜けるのは「老化」ではなく「病気」です
犬猫の歯が自然に抜けることは、基本的に正常ではありません。
多くの場合、歯周病などの病気が進行している結果であり、早期発見・治療が重要です。
また、歯の喪失は見た目だけでなく、食事のしづらさ、痛み、感染症のリスクにも直結します。
特に、グラついている歯がある場合は、無理に引き抜かず、必ず動物病院で診てもらいましょう。
当院では月に2回、歯科の専門外来も行っております。
「最近歯がグラグラしてる気がする」「硬いものを噛ませていて心配」など、ご不安があればお気軽にスタッフまでご相談ください。
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茅ヶ崎市・藤沢市エリアで病気の予防関連でお困りの方は湘南ルアナ動物病院(湘南Ruana動物病院)までお気軽にご相談ください。