猫の健康診断で見つかることの多い病気5選|早期発見の大切さとは?

はじめに

「うちの子、元気そうだから健康診断はまだいいかな…」そんなふうに考えていませんか?
猫は不調を隠す生き物。実は健康診断で“思わぬ病気”が見つかることが少なくありません。今回は、猫の健康診断で発見されやすい病気5つと、その予防・早期治療の大切さについて解説します。


健康診断でよく見つかる病気5選

1. 慢性腎臓病(CKD)

■どんな病気?

加齢とともに腎臓の働きが低下する病気。
10歳以上の猫の約30〜40%が罹患すると言われています。

■健康診断での発見ポイント

・血液検査(BUN・Creの上昇)
・尿比重低下
・尿蛋白

■症状が出るのはかなり進行してから…

食欲低下・嘔吐・体重減少などの症状は末期に現れることが多く、早期発見には定期的な検査が欠かせません。

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2. 甲状腺機能亢進症

■どんな病気?

高齢猫で多い内分泌疾患。甲状腺ホルモンが過剰に分泌されます。

■健康診断での発見ポイント

・血液検査でT4(総サイロキシン)高値
・心雑音や頻脈の発見

■放置すると…

高血圧や心疾患、体重減少、異常な食欲増進を引き起こします。

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3. 肝臓疾患(脂肪肝・胆管炎など)

■どんな病気?

肝機能の低下や胆道系の炎症など。元気そうでも進行している場合あり。

■健康診断での発見ポイント

・ALT、AST、ALP、GGT、T-Bil上昇
・腹部超音波で肝腫大や脂肪沈着

■無症状のまま進行することも…

食欲不振や黄疸が出る頃には重症化しているケースも。


4. 心疾患(心筋症など)

■どんな病気?

心筋の異常で心臓の機能が低下します。肥大型心筋症が猫では最多。

■健康診断での発見ポイント

・心雑音・不整脈の聴取
・心エコー検査で壁肥厚や心室拡張不全

■突然死のリスクも

症状のない初期でも、健康診断で早期発見すれば進行を遅らせる治療が可能。

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5. 尿路疾患(膀胱炎・尿石症)

■どんな病気?

ストレスや水分摂取不足、食事が原因で起こりやすい病気。

■健康診断での発見ポイント

・尿検査で血尿、結晶、pH異常
・超音波検査で膀胱内結石の発見

■放置すると…

膀胱炎の慢性化や尿閉(特にオス猫で危険)に進行する恐れあり。

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健康診断のQ&A

Q. 何歳から始めればいい?

7歳以上のシニア期には年2回がおすすめ。
若い猫も1年に1回の検診で“隠れ病気”が見つかることがあります。

Q. 健康診断で何をするの?

・身体検査(触診・聴診など)
・血液検査
・尿検査
・超音波検査
・レントゲン検査
(検査内容は動物病院によって異なります)


まとめ

猫の病気は「気づいたときには進行していた」というケースがとても多いのが実情。
定期的な健康診断が、愛猫の“元気で長生き”への何よりの近道です。
心配な症状がなくても、まずはかかりつけ動物病院で相談してみてくださいね。

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