夏に気をつけたい!犬に多い病気・事故トップ5

~熱中症だけじゃない、意外な落とし穴とは?~

はじめに

夏はお散歩やお出かけの機会が増える一方で、ワンちゃんの健康にとってはリスクの多い季節でもあります。
熱中症や肉球の火傷はよく知られていますが、実はそれ以外にも夏ならではの病気や事故がたくさんあります。
今回は動物病院で実際によく見る「夏の犬のトラブル5選」をご紹介します。


第1位:皮膚トラブル(外耳炎・ホットスポット)

どんな症状?

  • 皮膚をかきむしる、赤み・じゅくじゅくした炎症
  • 耳を振る、臭い、耳だれ

なぜ夏に多いの?

高温多湿の気候は、皮膚や耳の中で細菌やカビ(マラセチア)が増えやすくなります。
特に垂れ耳の犬種や長毛犬は要注意!プールや海水浴後の濡れたまま放置もリスクを高めます。

対策は?

  • 濡れたらよく乾かす(特に耳やお腹)
  • 定期的なブラッシングと皮膚チェック
  • 赤みや臭いがあれば早めに受診を

第2位:虫刺されとアレルギー反応(蜂・蚊・ノミダニ)

どんな症状?

  • 急な顔の腫れ、痒み、元気消失、呼吸困難(アナフィラキシー)
  • 掻く、赤い発疹、発熱

なぜ夏に多いの?

アウトドアや散歩中に蜂や蚊、ノミ・マダニに接触する機会が急増します。特に草むらや公園には要注意!

対策は?

  • 散歩前の虫よけ・帰宅後の体チェック
  • フィラリア・ノミダニ予防薬は継続を
  • アナフィラキシー症状が出たらすぐ病院へ!

より詳しいコラム記事はこちら↓↓


第3位:誤食(BBQの串、とうもろこし芯、花火の残骸など)

どんな症状?

  • 嘔吐、食欲不振、腹痛、便が出ない、異物が便に混じる

なぜ夏に多いの?

バーベキューや花火大会、ゴミの散乱が増えることで拾い食いの危険が上昇。
「串が腸に刺さる」「芯が詰まる」など命に関わるケースも少なくありません。

対策は?

  • 外出時は拾い食いをさせないよう注意
  • ゴミが多い場所の散歩は避ける
  • 何かを食べたかも?と思ったら早めに受診を

第4位:水遊びによる事故(溺水・下痢・外耳炎の悪化)

どんな症状?

  • 溺れかけて意識がぼんやり、ふるえ
  • 海や川の水を飲んで下痢・嘔吐
  • 水遊び後に耳がかゆい、赤い

なぜ夏に多いの?

海や川、プールなどでの水遊びが増える一方、ライフジャケットなしでの泳ぎや不衛生な水の誤飲が原因に。

対策は?

  • ライフジャケットの使用
  • 清潔な水遊び場を選ぶ
  • 水を飲まないよう注意し、帰宅後はシャワーと乾燥を

第5位:脱水・食欲不振からの体調不良(特に高齢犬・持病持ち)

どんな症状?

  • 食べない、水を飲まない、元気がない
  • ふらつき、脱水による皮膚の張りの低下

なぜ夏に多いの?

食欲が落ちたり、暑さで水分摂取量が減ることで、腎臓や心臓への負担が急増します。
特にシニア犬や持病のある子は注意が必要です。

対策は?

  • 涼しい環境づくり(エアコン必須)
  • ウェットフードや水分補給サプリの活用
  • 元気がない日が続く場合は早めに受診を

まとめ

夏は犬にとって“楽しいけれど危険も多い季節”です。
熱中症や肉球の火傷はもちろん、皮膚病・虫刺され・誤食・水の事故・脱水など、見逃されやすいトラブルにも注意が必要です。
日々の観察と、ちょっとした変化に早く気づいてあげることで、夏を安全に乗り切ることができます。

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