犬と夏の海にお出かけ!注意すべきこと6選
夏といえば海!
ワンちゃんと一緒に砂浜を走ったり、水遊びを楽しんだりしたい飼い主さんも多いのではないでしょうか?
でも、海辺には意外と危険が潜んでいます。楽しい思い出を台無しにしないためにも、今回は「犬と海に行くときに注意すべきこと6つ」を動物病院目線で解説します!
1. 熱中症|浜辺は日陰ゼロ!体温上昇に要注意

海辺は日陰が少なく、照り返しも強いため、真夏の砂浜は驚くほどの高温になります。
特に犬は人間よりも暑さに弱く、汗もかけない動物。短頭種(フレンチブルドッグ、パグなど)は特にリスクが高いです。
対策
- 早朝や夕方など気温が下がる時間帯を選ぶ
- クーリングベストや冷却タオルを活用
- 日陰を作れるポップアップテントを持参
- 頻繁な水分補給(真水)を忘れずに!
より詳しいコラム記事はこちら↓↓
2. 火傷|砂浜は60℃以上にも!肉球のやけどに注意

アスファルトと同様、真夏の砂浜も非常に熱くなります。肉球は直接ダメージを受けやすいため、短時間でも火傷してしまうことがあります。
対策
- 飼い主が素足で熱さを確認
- 犬用シューズを活用する
- 砂が冷えている朝方を狙って散歩する
3. カツオノエボシ|見た目は綺麗、でも猛毒!

夏になると一部の海岸に出現する「カツオノエボシ(クラゲ)」。青く透き通った美しい見た目をしていますが、触れるだけで激しい痛みと皮膚の壊死を引き起こす毒性があります。犬が好奇心で鼻や口を近づけてしまうと非常に危険です。
対策
- 見かけたら絶対に近づかない
- 浜辺で犬を自由にさせず、常に目を離さない
- 万が一触れてしまったら、海水で洗い、速やかに動物病院へ!
4. 海水の誤飲・塩分中毒|しょっぱい水は命取りに

犬が夢中で水遊びをしているうちに海水を大量に飲んでしまうことがあります。これは塩分中毒(高ナトリウム血症)を引き起こす可能性があり、重度では命に関わることもあります。
症状
- 嘔吐、下痢、ふらつき
- ひどい場合は痙攣、意識障害
対策
- 真水を常備し、こまめに飲ませる
- 海水を飲みそうなときは遊びを中断
- 海から戻ったら体や口周りを真水で洗い流す
5. 迷子・事故|リードなし行動はトラブルの元

海辺ではテンションが上がって走り出す犬も多く、交通事故や迷子のリスクが高まります。また、他の犬との接触でトラブルになることも。
対策
- ノーリード禁止の場所では絶対にリードを離さない
- 呼び戻しトレーニングが不十分な犬はロングリードで遊ぶ
- 迷子札やマイクロチップを必ず装着
6. 砂の誤食|夢中で遊んだ後に「お腹ゴロゴロ」!?

ボール遊びや砂掘りが大好きなワンちゃん。
気づかないうちに大量の砂を飲み込んでしまっていることがあります。
特に濡れた砂を舐めたり、砂の上に落ちたおやつを食べたりすると、腸の中に砂が溜まり、腸閉塞を起こすことも。
こんな症状が出たら要注意!
- 食欲不振
- 嘔吐
- 便が出ない・便に砂が混じっている
- お腹を痛がる・ぐったりする
対策
- ボールやおもちゃは「口が砂につきにくいタイプ」を使用
- おやつを直接砂の上に落とさない
- 海遊びの後は便の様子や体調をよく観察する
- 気になる症状があればすぐに動物病院へ!
おわりに|しっかり準備して、海で最高の思い出を!
夏の海はワンちゃんにとって刺激がいっぱい。でも、ちょっとした注意で「楽しい思い出」にも「怖い体験」にもなり得ます。
正しい知識と事前準備をして、安心・安全な海のお出かけを楽しみましょう!
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