犬も夢を見る?睡眠中の行動のヒミツ
寝ている愛犬の足がピクピク動いたり、ヒュンヒュンと声を出していたりするのを見て、「もしかして夢を見てるのかな?」と思ったことはありませんか?
じつは、犬も人と同じように夢を見ると考えられています。
この記事では、犬の睡眠の仕組みと、夢を見ているときに見られる行動の理由についてご紹介します。
犬の睡眠サイクルは人間と似ている?
犬の睡眠にも、私たち人間と同じように「ノンレム睡眠」と「レム睡眠」が存在します。
- ノンレム睡眠:深い眠り。体を休める時間。
- レム睡眠:浅い眠り。脳が活発に働いている時間。夢を見るのもこの時。
犬の場合、レム睡眠は全体の睡眠時間の約20〜30%程度とされ、睡眠中に何度も浅い眠りと深い眠りを繰り返しています。
この「レム睡眠」のタイミングで、夢を見ている可能性が高いと考えられているのです。
犬が夢を見るって本当?
はい、本当です。
アメリカのハーバード大学やMIT(マサチューセッツ工科大学)の研究でも、哺乳類は夢を見るとされており、特に犬は人間と睡眠構造が似ているため夢を見る可能性が非常に高いとされています。
特定の神経活動が夢と関連することも確認されており、犬が昼間に経験したことを睡眠中に再現するような神経活動をしていることが、動物実験でも示唆されています。
夢を見ているときに見られる行動
愛犬が寝ているとき、こんな行動をしていませんか?
- 足がピクピクと動く(走っているように見える)
- 鼻をクンクン鳴らす
- 小さな声で「ワフッ」と鳴く
- 口や目がピクピクと動く
これらは、夢の中で散歩していたり、他の犬と遊んでいたり、何かを追いかけているような場面を見ている可能性があります。
かわいい行動ですが、驚かせたり起こしたりせず、そっと見守ってあげてくださいね。
子犬やシニア犬の方が夢をよく見る?
研究によると、子犬と老犬の方が、夢を見る頻度が高いとされています。
これは脳の発達や加齢に伴う神経の変化と関係していると考えられています。
たとえば、子犬は1日に多くの新しい体験をしているため、それを睡眠中に処理・整理しているとも言われています。
また、老犬ではレム睡眠の割合がやや増える傾向があり、夢の中で若いころの記憶をたどっているのかもしれません。
眠っているときに注意が必要なケースも?
基本的には夢を見ているだけなので、心配は不要ですが、まれに「てんかん発作」や「REM睡眠行動障害(寝ているのに歩き回るなど)」といった病的な動きもあります。
こんなときは受診をおすすめします
- 眠っているときに激しく体がけいれんする
- 口を泡立ててよだれが出る
- 目が開いたままピクピク動く
- 眠っているときに立ち上がって歩く、ぶつかるなどの異常行動がある
こうした場合は夢ではなく、神経系の異常やてんかんの可能性もあるため、早めに動物病院で相談しましょう。
まとめ:夢の中で走ってる?愛犬の寝姿をそっと見守ろう
犬も人と同じように夢を見ると考えられています。
走っている夢、楽しかったお散歩、好きな飼い主さんと遊んでいる夢…そんな楽しい時間を過ごしているのかもしれません。
寝言や足の動きは微笑ましい日常のひとコマ。
でも、もしも動きが激しすぎたり、意識がないような状態でけいれんしていたりする場合は、夢ではなく病気のサインかもしれません。
愛犬の睡眠をじっくり観察することは、健康のチェックにもつながります。
今日から、寝顔をちょっとだけ観察してみてくださいね。
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