【犬の声がかすれる】原因とは?考えられる病気と受診の目安
「最近、うちの犬の声がかすれる気がする…」「吠え方が前と違うかも?」
そんな変化に気づいた飼い主さんへ。
犬の声がかすれるのは、たまたまかもしれませんが、のどの炎症や神経の異常など、病気が隠れていることもあります。
本記事では、「犬 声 かすれる」というお悩みに対して、考えられる原因と自宅での対処法、そして動物病院を受診すべきタイミングについて、わかりやすく解説します。
犬の声がかすれるとは?飼い主が気づきやすい変化
犬の声がかすれるとは、以下のような変化を指します:
- 吠え声がかすれたように聞こえる
- 吠えたいのに声が出ない・小さい
- 喉がつまったような「ガラガラ声」になる
- 長く吠え続けられない
一時的であれば問題ないこともありますが、数日以上続くようであれば注意が必要です。
犬の声がかすれる原因
1. 喉頭炎・咽頭炎
風邪やアレルギー、乾燥した環境などが原因で、声帯やその周囲に炎症が起きることがあります。
人間の「のど風邪」に似ていて、軽症であれば数日で回復することもあります。
主な症状:
- 声がガラガラする
- 乾いた咳
- 食欲は保たれていることが多い
2. 過度な吠えすぎ
長時間吠え続けると、声帯が炎症を起こし、一時的に声がかすれることがあります。
お留守番中に吠え続けていた場合などに起こりやすいです。
主な症状:
- 声以外の体調は正常
- 吠える頻度が多い犬に多い
3. 喉頭麻痺
高齢犬に多くみられる神経性の疾患で、声帯がうまく開かなくなります。
重症になると呼吸困難を引き起こすこともあり、放置は危険です。
主な症状:
- 声がかすれる・低くなる
- 吸気時の喘鳴音(ストライダー音:ヒューヒュー)
- 運動不耐性(疲れやすい)・チアノーゼ
4. 腫瘍やポリープ
喉頭や気管周辺にできた腫瘍やポリープが、声帯の動きを妨げることで声がかすれる場合もあります。
初期症状として「声の異変」しか出ないこともあるため、注意が必要です。
主な症状:
- 持続的な声のかすれ
- 飲み込みづらそうな仕草
- 体重減少、元気消失(進行時)
自宅でできる!犬の声がかすれたときの対処法
犬の声がかすれる原因が軽度の炎症であれば、自宅での環境改善が効果的なこともあります。
● 加湿して喉の乾燥を防ぐ
特に冬場やエアコン使用時は空気が乾燥しやすく、声帯に負担をかけます。
加湿器や濡れタオルで室内の湿度を保つようにしましょう(目安は40~60%)。
● 吠えすぎないよう工夫する
吠え続ける癖のある犬は、できるだけ吠える原因(来客や物音など)を減らし、気をそらすトレーニングが効果的です。
● 安静にする・散歩を控える
喉の炎症や麻痺の可能性がある場合は、激しい運動は控えましょう。
呼吸に負担をかけないよう、安静に過ごさせることが大切です。
こんな時は動物病院へ!受診の目安
以下のような症状が見られる場合は、自己判断せず早めに動物病院を受診してください。
- 声のかすれが数日以上続く
- 声だけでなく呼吸が苦しそうに見える
- 吠えるときに異常な音(ヒューヒュー、ゼーゼー)がする
- 食欲や元気が低下している
- 高齢犬で急に声が出なくなった
診察では、聴診、喉頭の観察(麻酔下での内視鏡検査など)、X線検査、血液検査が行われることもあります。
まとめ:犬の声がかすれるときに知っておきたいこと
「犬 声 かすれる」という症状には、喉の炎症から神経の異常まで、さまざまな原因があります。
一時的な変化であれば様子見でも問題ないことが多いですが、以下のポイントをおさえておくと安心です。
・声のかすれが数日以上続く場合は受診を検討
・ 呼吸困難や異音を伴う場合は要注意
・ 自宅では加湿・安静・吠えすぎ防止が基本
大切な愛犬の「声」は、健康のサインでもあります。
日頃の小さな変化に気づくことで、早期発見・早期治療につながります。
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