【犬が寝られない原因とは?】夜間にそわそわする理由と飼い主ができる対処法
「最近、犬がなかなか寝られない様子で、夜中にウロウロしている…」
そんなお悩みを抱えていませんか?
犬も人と同じように、健康状態や環境の影響で「寝られない」ことがあります。特に夜間にそわそわと落ち着かない様子を見せる場合、体の不調やストレスが隠れていることも。今回は犬が寝られない原因とその対処法、動物病院を受診すべきサインについて詳しく解説します。
犬が寝られない原因とは?
1. 身体的な不調(痛み・かゆみ・内臓の異常)
犬が夜に落ち着かず、寝られないとき、まず疑うべきは体のどこかに不快感があることです。
- 関節痛・筋肉痛(特に高齢犬)
- 皮膚病によるかゆみ
- 消化不良・胃腸の不快感
- 尿意・便意(膀胱炎や便秘など)
夜になると静かになり、周囲の刺激が少なくなるため、こうした身体の違和感に犬自身がより敏感になります。
2. 環境の変化や騒音ストレス
引っ越しや家族構成の変化、雷や花火の音なども犬が寝られない原因になります。敏感な性格の犬ほど、こうした外的要因に影響を受けやすく、夜通しソワソワと動き回ることがあります。
3. 認知機能不全症候群(犬の認知症)
特にシニア犬では「昼夜逆転」や「夜鳴き」「徘徊」といった症状が出ることがあり、寝られないというよりも昼と夜の区別がつかなくなる状態です。
- 部屋の中を歩き回る
- 壁に向かってぼーっと立ちすくむ
- 鳴き続ける
といった様子が見られる場合、認知症の可能性が疑われます。
4. 日中の運動不足・刺激不足
エネルギーが余っている若い犬の場合、十分な運動ができていないことが原因で夜に眠れないこともあります。特に雨の日や留守番が多かった日の夜に落ち着きがなくなる場合は、これが原因かもしれません。
犬が寝られないときの対処法
1. 就寝前のルーティンを整える
毎晩同じ時間に、静かな環境で寝かせるように心がけましょう。照明や音、室温にも配慮し、「寝る時間だよ」というサインを犬に伝えることが大切です。
2. 日中の活動量を増やす
朝や夕方の散歩をしっかりと行い、頭を使う遊び(ノーズワークや知育トイ)を取り入れることで、心地よい疲労感が得られ、夜の眠りが深くなります。
3. 痛みやかゆみがある場合は早めに受診を
関節痛や皮膚炎などは、犬が寝られない原因になるだけでなく、慢性化すると生活の質(QOL)を大きく下げます。気になる症状があれば、早めに動物病院で相談しましょう。
4. 認知症対策には「昼夜のリズムづくり」を
昼間に光をたっぷり浴び、適度な刺激と運動を与えることが認知機能の維持に役立ちます。夜は照明を落とし、静かな環境に整えることで、昼夜逆転の防止につながります。
動物病院を受診すべきサインとは?
以下のような様子が見られたら、何らかの病気が背景にある可能性があるため、動物病院での診察をおすすめします。
- 毎晩同じ時間に落ち着かなくなる
- 痛みやかゆみのサイン(舐め続ける・鳴く・歩き方がおかしい)
- 食欲や排泄に異常がある
- 壁に向かって立ち止まる、部屋をぐるぐる回る
- 目が見えていないような反応をする
シニア犬では、「夜に寝られない」=加齢によるものと見過ごされがちですが、認知症や脳の疾患などが潜んでいることもあります。
まとめ|犬が寝られないときは“サイン”を見逃さずに
「犬が寝られない原因」は多岐にわたりますが、その多くは犬自身が何かしらの不快感や不安を感じているサインです。
環境を見直し、日中の刺激を増やすだけでも改善するケースもありますが、症状が長引く場合は医療的なケアが必要なことも。
愛犬の変化に早めに気づき、心地よい眠りを取り戻してあげましょう。気になる症状があれば、お気軽に当院までご相談ください。
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