犬を触ると怒る・鳴くのはなぜ?病気とそうでない原因の見分け方

「触ろうとすると怒る」「急にキャンと鳴くようになった」—— このような相談は、動物病院の現場でとてもよくあります。
一見すると“性格の問題”に見えがちですが、犬が触られるのを嫌がる背景には、体の違和感や不安が隠れていることも少なくありません。
この記事では、犬が触ると怒る・鳴くときに考えられる原因を、病気の可能性と病気以外の理由に分けて解説します。
犬が触られるのを嫌がるのは「よくある主訴」
実際の診療では、
- 撫でようとすると唸る
- 抱っこやブラッシングで怒る
- 特定の部位だけ触ると鳴く
といった形で来院されることが多くあります。
検査の結果、明らかな異常が見つからないケースも珍しくありません。
病気がなくても起こる理由
① 軽い痛み・違和感(検査に出ない)
筋肉や筋膜の張り、軽い打撲、疲労などは、
- レントゲン
- 血液検査
では異常として現れないことがあります。
それでも、 触られた瞬間だけ「嫌!」という反応が出ることがあります。
② 体性感覚過敏(痛みの記憶)
過去に
- 注射
- 保定
- 痛みを伴う処置
を経験すると、その部位への刺激を過剰に警戒するようになることがあります。
現在は痛みがなくても、 反射的に怒る・鳴く行動が出るケースです。
③ 触り方・タイミングの問題
- いきなり触る
- 上から手を出す
- 寝ているところを触る
これらは犬にとって驚きや恐怖につながりやすく、 防御反応として怒ることがあります。
④ 不安・緊張が強い性格
もともと警戒心が強い犬では、 体調に関係なく触られること自体がストレスになることもあります。
病気が原因で怒る・鳴くこともあります
もちろん、以下のような疾患が隠れている可能性も否定できません。
- 関節炎、椎間板疾患
- 外耳炎、皮膚炎
- 歯周病や口腔内疾患
- 腹部痛(消化器疾患)
特に、
- 触る場所が毎回同じ
- 徐々に悪化している
- 行動が変わってきた
場合は、受診をおすすめします。
受診を考える目安
以下のような場合は、早めに動物病院へ相談してください。
- 怒り方が強くなってきた
- 鳴く頻度が増えている
- 食欲や元気も落ちている
- 歩き方や姿勢に変化がある
飼い主さんができる対応
- 無理に触らない
- 嫌がる部位を把握する
- 声をかけてから触る
- 落ち着いた環境で接する
叱るのではなく、「理由がある行動」と考えることが大切です。
まとめ|犬が触ると怒る・鳴くときに大切なこと
- 触られて怒るのは性格だけが原因とは限らない
- 病気以外の理由でも起こる
- 一方で、疾患が隠れていることもある
当院では、触ると怒る・鳴くという行動が一時的なものか、再現性があるかを重視し、 再現性がある場合や悪化傾向がある場合には受診をおすすめしています。
飼い主さんが安心して愛犬と向き合えるよう、気になる変化は早めにご相談ください。
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