ラブラドール・レトリーバーに多い病気5選|症状・原因・予防法も解説!
フレンドリーで賢く、家庭犬としても作業犬としても人気の高い「ラブラドール・レトリーバー」。
ただし、大型犬ならではの体の特徴や遺伝的な傾向から、かかりやすい病気もいくつか知られています。
この記事では、ラブラドール・レトリーバーに多い病気5選を、症状・原因・予防ポイントも交えてわかりやすく解説します!
1、股関節形成不全
股関節形成不全とは?
成長期に股関節の骨と関節の形成がうまくいかず、関節が不安定になり痛みや変形を生じる病気です。
ラブラドールは大型犬の中でも特に発症リスクが高いとされています。
症状のサイン
- 立ち上がりや歩行のぎこちなさ
- 後ろ足を引きずるように歩く
- 運動を嫌がる、疲れやすい
予防・管理法
- 子犬期から体重管理を徹底
- 激しい運動を避け、適度な筋力トレーニング
- 症状に応じて内科治療や外科手術を検討
2、慢性肝炎(銅蓄積性肝炎)
慢性肝炎(銅蓄積性肝炎)とは?
ラブラドール・レトリーバーには、肝臓に銅が異常に蓄積して炎症を起こす遺伝性の慢性肝炎がみられることがあります。
進行すると肝不全に至る危険もあるため、早期発見・管理がとても重要です。
症状のサイン
- 食欲低下、体重減少
- 嘔吐や下痢
- 黄疸(白目や歯ぐきが黄色くなる)
- お腹が膨れる(腹水)
予防・管理法
- 若いころから定期的な血液検査(肝酵素チェック)
- 銅制限食(専用療法食)への切り替え
- 銅キレート剤や肝庇護剤による内科治療
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3、皮膚炎(アレルギー性皮膚炎・脂漏症)
皮膚トラブルが多い理由
皮膚がややデリケートで、アレルギーや細菌・真菌感染による皮膚炎が多く見られます。
症状のサイン
- 強いかゆみ
- 皮膚の赤みやベタつき
- フケや脱毛
予防・管理法
- こまめなシャンプーとスキンケア
- アレルゲン対策(環境・食事管理)
- 早めの治療で慢性化を防ぐ
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4、進行性網膜萎縮症(PRA)
進行性網膜萎縮症とは?
遺伝的な疾患で、網膜が徐々に機能を失い、最終的に失明に至る病気です。
ラブラドールでは、若齢から発症するケースもあります。
症状のサイン
- 暗いところで見えづらそうにする
- 慎重な歩き方になる
- 日中も物にぶつかるようになる
予防・管理法
- 遺伝子検査によるリスク評価(繁殖制限)
- 進行を完全に止める治療法はないが、環境適応支援が大切
- 定期的な眼科検診で早期発見
5、リンパ腫(悪性腫瘍)
リンパ腫とは?
ラブラドールは血液系のがん(リンパ腫)の発症率が比較的高い犬種とされています。
特に中高齢になると注意が必要です。
症状のサイン
- 首や脇のリンパ節の腫れ
- 食欲不振、体重減少
- 元気消失、発熱
予防・管理法
- 早期発見がカギ(しこりチェック)
- 定期的な健康診断
- 治療は抗がん剤治療が中心(早期なら予後改善も期待できる)
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まとめ|ラブラドールの健康を守るためにできること
ラブラドール・レトリーバーは、愛情深くパートナーシップに富んだ素晴らしい犬種です。
しかし、体型や遺伝的な背景から、注意すべき病気も少なくありません。
✅ 子犬期から体重・関節・目のケア
✅ 日常の健康チェックと定期健診
✅ 少しでも異変に気づいたら早めの受診
これらを意識して、ラブラドールとの健やかな毎日をサポートしていきましょう!
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