【猫が食欲不振】何日目で病院に行くべき?原因と受診の目安とは?

「うちの猫が食欲不振でごはんを食べてくれない……」
「でも、元気はありそうだし、何日目で病院に行けばいいの?」

そんな不安を感じている飼い主さんは少なくありません。
猫はとても繊細な動物で、ちょっとした環境の変化や体調不良でも食欲を落とすことがあります。しかし、「ただの気まぐれ」と思って放置してしまうと、命に関わる状態に進行することもあるため注意が必要です。

この記事では、「猫 食欲不振 何日目で病院」という疑問にお答えする形で、考えられる原因・対処法・受診の目安を獣医師の視点からわかりやすく解説します。


猫が食欲不振になる原因とは?

1. ストレスや環境の変化

引っ越し、模様替え、来客、ペットホテルの利用など、猫にとっての「いつもと違う」出来事がストレスになり、食欲が落ちることがあります。
神経質な性格の猫ほど、影響を受けやすい傾向があります。

2. 気温や湿度による一時的な変化

特に夏場や寒暖差が大きい季節には、一時的に食欲が落ちる猫も多いです。
水は飲んでいて、排泄や元気に問題がない場合は、様子見が可能なケースもあります。

3. 歯や口のトラブル(口内炎・歯周病など)

歯が痛い、歯ぐきが腫れている、口臭が強いなどの症状がある場合、食べたいのに「食べられない」状態かもしれません。
特に高齢の猫では、歯周病や腫瘍も注意が必要です。

4. 内臓の病気(腎臓病・肝疾患・糖尿病など)

慢性腎不全、肝機能障害、糖尿病、甲状腺機能異常などの内科的疾患は、食欲不振が最初のサインになることが多いです。
「ただ食べないだけ」と見過ごさず、早期発見が重要です。

5. 消化器の問題(胃腸炎・毛玉・誤食など)

毛玉の詰まりや異物誤飲、腸の動きが鈍っているなどが原因で、胃腸に不快感があると食欲が落ちます。
嘔吐や便秘を伴っている場合は注意が必要です。


食べないけれど元気そう…様子見してよいのは何日目まで?

ここで多くの飼い主さんが疑問に感じるのが、
「猫が食欲不振のとき、何日目で病院に行くべき?」という点です。

✅ 目安:完全に食べない状態が3日以上続く場合は受診を推奨

猫は1日以上絶食すると肝臓に負担がかかりやすく、特に肥満体型の猫では『脂肪肝(肝リピドーシス)』という重篤な状態に陥ることがあります。

🔹 1日(24時間)まったく食べていない → 注意・相談レベル
🔹 2日(48時間)以上食べていない → 受診が推奨される
🔹 3〜7日以上食べない → 緊急対応レベル

水を飲んでいる・少しは食べている・元気があるなどの条件によって多少様子見が可能ですが、少しでも迷ったら、早めの受診が安心です。


自宅でできる簡単な対処法(応急的)

・フードの種類や香りを変えてみる

ウェットフードや温めたごはんは、香りが立って食欲を刺激する効果があります。

・食器や置き場所を見直す

食器が汚れていたり、食べづらい高さにあると猫が嫌がることもあります。
静かで安心できる場所に食事スペースを設けるのもポイントです。

・おやつや好きなものだけでも食べさせる

栄養バランスよりも「とにかく少しでも口にしてもらう」ことを優先してください。
ただし、おやつだけを続けるのはNGなので、一時的な対応にとどめましょう。


動物病院で行う検査と治療内容

受診時には以下のような検査が行われることが一般的です。

  • 身体検査・体温測定・脱水チェック
  • 血液検査:肝臓・腎臓・糖代謝などを確認
  • レントゲン・超音波検査:内臓や腸の状態を見る
  • 口腔内チェック:歯や舌、口の中のトラブル確認

治療は、原因に応じて内服薬や点滴、食欲増進剤、口腔ケアなどが行われます。
必要に応じて、強制給餌や入院管理をするケースもあります。


まとめ|「猫が食欲不振」なら、何日目で病院へ?

猫が食欲不振のときは、48時間以内の受診が安全ライン
2日まったく食べない・食べる量が極端に減ったら要注意
元気があっても、裏に病気が隠れていることも多い

猫は自分から「具合が悪い」と言えない動物だからこそ、日頃からの観察と、早めの行動が大切です。

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