誤食してしまった時に、はじめにお読みください。
誤食・中毒に関する基本事項
愛犬・愛猫が何かを誤食してしまった場合、まずは動物病院までご相談して頂きたいですが、病院へ連れて行くまでの準備として以下の3点をお願いします。
- 異物摂取から処置まで効果的である時間は2時間以内
胃の内容物次第では半日ほどの猶予はありますが、異物を誤食してから2時間以内であれば胃の中に誤食物が残っている可能性があります。誤食した際は躊躇わず、まずは動物病院までお電話ください。
- 異物摂取後から来院までの間にご飯は与えない
催吐処置(薬で一過性に胸焼けを起こさせる処置)は胃に内容物が残っている方が吐かせやすいです。一方で内視鏡検査は胃が空の状態の方が検査をおこないやすいです。状況によって様々ですが、あえて食べさせる事にあまり有用性を感じた経験はありません。なので、誤食した場合はそのままの状態でなるべく早く動物病院へ受診してください。
- 誤食した物の詳細がわかる情報をご提供ください
誤食したもののパッケージ(商品名、成分名などがわかるもの)や誤食物の残骸(残った切れ端など)は一緒にお持ちください。難しい場合には写真撮影をお願いします。
中毒物の誤食
中毒を引き起こす可能性のあるものを誤食した場合、動物病院では基本対応として以下の事を考慮し、処置を実施します。受診前の参考にしてください。
基本対応
- 中毒物質量を減らす(催吐処置・胃洗浄・吸収量を減らす(活性炭投与など)
- 中毒物質を薄める(輸液)
- 中毒作用を緩和する(拮抗剤の投与など)
異物の誤食
おもちゃなどの異物を誤食した場合、動物病院では基本対応として以下の事を考慮し、処置を実施します。受診前の参考にしてください。
基本対応
- 異物の形状・大きさ、御食後の経過時間、画像検査などから処置内容を検討
→経過観察、内視鏡検査、催吐処置、輸液、開腹手術などを実施します。