シーズーに多い病気5選|症状・原因・予防法も解説!

愛らしい顔立ちと穏やかな性格で人気の高い「シーズー」。
しかし、シーズーには特有の体のつくりや遺伝的背景から、かかりやすい病気がいくつかあります。
この記事では、シーズーに多い病気5選を、症状・原因・予防ポイントも交えてわかりやすく解説します!

1、短頭種気道症候群

短頭種気道症候群とは?

シーズーのような鼻が短い犬種は、鼻腔や喉が狭くなっており、呼吸がしづらい構造をしています。
この特徴により、いびきや呼吸困難、運動後の失神などが起こるのが「短頭種気道症候群」です。

症状のサイン

  • 大きないびき
  • 呼吸時にゼーゼー音がする
  • 暑い時や興奮時に倒れる

予防・管理法

  • 暑い環境を避け、エアコンで室温管理
  • 太らせない(肥満で症状が悪化)
  • ひどい場合は外科手術も検討されます

2、慢性皮膚炎・アトピー性皮膚炎

皮膚トラブルが多い理由

シーズーは皮膚が脂っぽく、被毛が密なため、蒸れやすく皮膚病が起こりやすい犬種です。
アトピー性皮膚炎脂漏性皮膚炎もよく見られます。

症状のサイン

  • 体をかゆがる
  • 耳や脇、足先をなめ続ける
  • 皮膚の赤みやベタつき、フケ

予防・管理法

  • こまめなシャンプー・ブラッシング
  • アレルゲンの特定(食事療法も有効)
  • 動物病院でのスキンケア指導

より詳しいコラムはこちら↓↓

犬のアレルギー性皮膚炎の管理について

3、乾性角結膜炎(ドライアイ)

ドライアイとは?

シーズーは目が大きく、目の表面が乾きやすいため、**乾性角結膜炎(ドライアイ)**を起こしやすいです。

症状のサイン

  • 目ヤニが増える
  • 目をしょぼしょぼさせる
  • 白目が赤く充血する

予防・管理法

  • 目のチェックとケアを習慣に
  • 異常があれば早めに眼科検査
  • 点眼薬で涙の量をコントロールすることも

4、緑内障

緑内障とは?

緑内障は、眼球内の圧力(眼圧)が異常に高くなり、視神経がダメージを受ける病気です。
シーズーのように目が大きい犬種では、眼圧のコントロールが難しく、発症リスクが高めとされています。

症状のサイン

  • 目が赤く充血する
  • 目が異常に硬く触れる
  • 目をしょぼしょぼさせる、痛がる
  • 急激な視力低下や失明

予防・管理法

  • 日常的な目の観察を徹底
  • 目の異常を感じたらすぐ受診
  • 緑内障用の点眼薬や手術で眼圧をコントロール

※緑内障は進行が早いため、「あれ?」と思ったら即診察がとても重要です!

5、僧帽弁閉鎖不全症(心臓病)

僧帽弁閉鎖不全症とは?

加齢に伴い、シーズーでは心臓の弁がうまく閉まらなくなる「僧帽弁閉鎖不全症」がよくみられます。
進行すると心不全に至ることもあるため、シニア期には特に注意が必要です。

症状のサイン

  • 咳が出る(特に夜間)
  • 疲れやすい、動きたがらない
  • 呼吸が速く浅くなる

予防・管理法

  • 7歳以降は定期的な心臓検診
  • 早期からの投薬で進行を遅らせる
  • 体重管理と安静を心がける

より詳しいコラムはこちら↓↓

犬の心原性肺水腫の病態機序と救急対応について

まとめ|シーズーの健康を守るためにできること

シーズーはとても愛嬌があり、家族に癒しを与えてくれる犬種です。
しかし、特有の体のつくりから、注意すべき病気も少なくありません。

✅ こまめな健康チェック
✅ 定期的な動物病院での健診
✅ 日々のケア(皮膚、目、体重管理)

これらを心がけて、シーズーとの幸せな毎日を長く続けていきましょう!

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茅ヶ崎市・藤沢市エリアで病気の予防関連でお困りの方は湘南ルアナ動物病院(湘南Ruana動物病院)までお気軽にご相談ください。